1. はじめに
少し前に、Excel に Lambda という強力な関数が追加されました。
この関数を使いこなすには頭を使うため、ここで情報整理をすることにしました。
- 本稿でまとめる内容は自分流であり、一般的な使い方とは異なる可能性があります。
- ただし、現時点では「ベター」だと考えている使い方です。
2. 目標
Excel は 1 次元 までの自由計算が得意ですが、2 次元 の計算は制限が多く、思った通りに動かないことがしばしばあります。
Lambda 関数を上手く活用すれば、以下のようなことが期待できます。
- 3 次元以上 の多次元計算(※完全に万能ではなく制限はある)
- 数千行〜数万行 という大規模データを、単一セル内の式で処理
- スピル機能を前提とした高速計算
※ 本稿では VBA は対象外にし、Excel 関数のみで実装します。
3. 汎用性のある関数
多次元計算に挑む際、制限が少ない関数 と 制限が厳しい関数 が混在しています。
以下は「制限が比較的少ない」関数を中心にまとめました(随時追加予定)。
関数 | 主な用途・備考 |
---|---|
+ 、- 、* 、/ |
四則演算の基本 |
MAX |
配列や範囲から最大値取得 |
MIN |
配列や範囲から最小値取得 |
LEFT / RIGHT / MID |
文字列の一部抽出 |
REDUCE |
配列を逐次処理(累積) |
TEXTJOIN |
複数文字列を区切り文字で結合 |
TEXTAFTER |
指定文字列以降のテキスト取得 |
TEXTBEFORE |
指定文字列以前のテキスト取得 |
※ 今後、制限が少ない関数や便利な組み合わせ例を随時追記します
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